前書き
拡張セットもいくつも購入したがずっと棚に寝かせてしまっていたアグリコラ。久しぶりに友人と集まって遊ぶことができました。実行したいアクションに自分のコマ(ワーカー)を配置(プレイスメント)していく、読み合いが面白い農場拡大ゲーム。発売してから10年以上経っているゲームですが、ワーカープレイスメントの妙が体験できる色褪せない作品でした。
ゲーム概要
ゲームの目的は最も農場を拡大させて勝利点を稼ぐこと。ゲームは14ラウンドで構成される。ゲーム中、自分の家族コマをアクションボードに配置してアクションを実行しながら農場を拡大させていく。既に家族コマが配置されたアクションボードを使うことができない。そのため、何を優先するのか他プレイヤーの動向を見ながらの読み合いが重要となる。
農場を拡大させる要素は複数あり、ゲーム毎に様々な戦略を考えることができる。手元の農場ボードに畑タイルを配置して小麦と野菜を栽培することもできる。柵で土地を囲み牧場として家畜(羊・猪・牛)を飼育することもできる。家族を授かってアクション回数を増やしていくこともワーカープレイスメントゲームでは重要だ。
ゲーム開始時に配られる2種類のカード(職業と道具)もアグリコラを面白くしてくれている。これらは使用すれば自分に特殊な効果をもたらしてくれる。特定のアクションが強化されたり、自分だけの得点要素を付与してくれる。カードコンボを考えるのもこのゲームの楽しい要素だと感じている。
ゲームの大まかな流れとして、下記フェイズで構成されるラウンドを14回繰り返していくとゲーム終了となり得点計算して勝者が決まる。畑を耕すも動物を増やすも何をしても得点に結びつく。しかし何をしても得点に結びつく故、中途半端に手を出してしまうと点数が伸びないようになっているのが憎たらしい。
- 準備フェイズ
- 各ラウンドが始まると新しいアクションスペースが追加される。後半にならないと実行できないアクションがある。
- 労働フェイズ
- スタートプレイヤーから順番に家族コマを1個ずつアクションスペースに配置する。既に家族コマが置かれたアクションは家族コマを後から配置することができない。
- 帰宅フェイズ
- 全プレイヤーが家族コマを配置し終えたら、それぞれ家族コマを回収して次のラウンドへ移行していく。特定のラウンドではラウンド終了前に収穫フェイズが発生する。
- 収穫フェイズ
- 収穫フェイズは以下の3つを行います。特に家族への食料供給の負担が重い。供給が滞ればマイナス点を受け取らなくてはならず勝利が遠のいてしまう。
- 畑からの収穫
- 小麦・野菜の栽培をしていればそれを収穫できる。手元のボードから収穫が起きると農業をしている感じがしてくる。
- 家族への食料供給
- 家族に食料を食べさせる。家族を増やすことでアクション回数を増やすことが重要なゲームだが、それと同時に供給する食料が増えていく。歯車が噛み合わないとマイナス点のリスクとなってしまう。
- 家畜の繁殖
- 2頭以上、飼育できていると繁殖して1頭増える。徐々に増えていってくれるのが嬉しい。
- 畑からの収穫
- 収穫フェイズは以下の3つを行います。特に家族への食料供給の負担が重い。供給が滞ればマイナス点を受け取らなくてはならず勝利が遠のいてしまう。
プレイログ
友人3人、皆んな久しぶりのアグリコラであったため道具と職業カードのドラフトは行わずにランダムに5枚ずつ配ってそれでゲームスタートした。ゲーム序盤は収穫フェイズ時の食料供給に耐えられる基盤作りが重要であることは何とか覚えていたので、そこに向けて資源を集めていく。
道具カードのかまどを入手して最低限の食料基盤を作りつつ、家族コマも一つ増やすことができた。職業カードの”夢遊患者”が使えそうだったので使用。これは手元の羊を特定の資源に変えられるカードだ。羊自体をかまどで食料基盤にしつつ、余裕があれば夢遊患者で野菜に引き換えて、早めに野菜を増やして勝利点に繋げようと考えた。
ラウンドが進みゲーム中盤、思惑通りに進めることができた部分もあればそうでない部分もあった。家族コマを増やした分の食料基盤が不十分で羊を多く食料に回してしまった。ここで家畜を繁殖させることでの得点は半分諦めつつ、他の要素で点数を取っていく方針に舵きりした。友人の1人は家畜繁殖路線、もう1人はカードプレイ路線であったため競合はあまりしなくて済んでいた。
ゲーム終盤は詰め作業となる。得点に繋がりそうな要素はこぼさずに拾っていく。家畜繁殖は諦めたが、農場ボードの空きマスを失くしつつ家を最上位までアップグレードして家族も増やした。今回は周囲との競合がなく着実にゲームを進めることができた。惜しくも1位になれなかったが30点を超える農場にできた!
今回はゲーム準備時に道具・職業カードのドラフトは行わなかった。そのためかカードコンボを考えることが難しく、少しばかり後悔が残ってしまった😞まだ遊んだことがない拡張セットも含めて沢山のカードが存在するゲームなので、もっとこのアグリコラをやりこんでみたい☺️