前書き
先日、コロコロ堂さんの夜コロに初参加させていただきました。その際に同卓いただいた方に遊ばせてもらったのがこちらのゲーム。西部劇をテーマにしたタイル配置ゲームと聞いてグッと心を掴まれてしまった。町作りや道路の接続、保安官とならず者がいて、牧場を広げたり鉱山を開発したりと色んなプレイ方針が立てられるゲームでした。
ゲーム概要
ゲームプレイ時および終了時に獲得した得点合計を競い勝者が決まる。開発していくことになる町ボードは何種類もあり、プレイヤー毎にそれぞれプレイ指針が異なるようになっていた。個人得点要素となる仲間カードが2枚配られ、その内1枚を選択してゲームが始まっていく。
大まかなゲームの流れは
- 4ラウンド制
- 各ラウンド毎に4回タイルを入手する機会がある。但し最後のラウンドは3回。ボーナスで入手する1マスタイルを除けば15枚のタイル獲得でゲーム終了となる。
- ラウンド開始時に鉱山の開発段階に応じた収入(金)を入手
- タイルには獲得するのに金を支払う必要があるものが存在する。選択肢を残しておくために一定の収入は確保したい。しかし、金自体は残しておいても得点に結びつかないので良い塩梅に使っていきたい。
- スタートプレイヤーがダイスを振り獲得できるタイルの箇所が決まる
- 緑色20面ダイスと青色8面ダイスを一定数(恐らくプレイ人数で調整される。4人プレイ時は緑3つ青2つの合計5つ)振る。共通場に記された数字はダイスの出目とリンクしており、ダイス出目と一致した箇所の中から手番順にタイルを獲得していくことになる。
- 手番順にタイルを獲得して、手元のボードに配置していく
- どのタイルも潤沢にあるわけではない。2〜3枚くらいしかないので序盤中盤くらいでも枯れるタイルが出てくる。タイルが枯れ出すことで入手しやすくなるタイルがあるという不思議な仕組みもあった。
- スタートプレイヤーが左に移り、ダイスロールから繰り返していく
- スタートプレイヤーとの位置関係によって選択肢の残り具合が変わる。スタートプレイヤーで選択肢が多い時に悩める楽しさと、後手番で狙いのタイルが残っているように願うヒリヒリ感をプレイ中に繰り返していく。
得点要素はゲーム中に入手できるものとゲーム終了時に計算するものがある。
- 町の完成
- 個人ボード上には濃青色のエリアが5箇所ほど記されている。そのエリアをタイルで埋め切ると勝利点が獲得できる。早いラウンドで完成させられるほどボーナス得点も入手できる。
- 牧場の完成
- 個人ボードもしくはタイルには牛が記されている。緑地でつながる場所で牛を3頭以上確保できると牧場にして勝利点にできる。この時に勝利点だけでなく資源が得られたり、穴埋めに便利な1マスタイルも得られたりする。
- ラウンド毎の決算
- 各プレイヤーの個人ボードに存在しているならず者の人数を比較する。最も少ないプレイヤーは加点だが、最も多かったプレイヤーは減点となる。
- 蹄鉄(個人ボード上の蹄アイコン)
- ゲーム終了時に見えている蹄の数だけ減点。ボード上に散らばっているので、全部埋めようとするのかある程度諦めるのかプレイ中に少し悩ましかった。
- 施設に設定された得点要素
- 施設タイルは色毎に特性が異なる。ピンク色のタイルがゲーム終了時の得点要素となっている。
- 葬ったならず者の人数
- 獲得するタイルにはならず者が記載されたものがある。保安官と弾丸をうまく使うとならず者を葬ることができる。弾丸を打ち込むには保安官とならず者の位置関係も意識したタイル配置が必要でこの要素もゲームを面白くしてくれている感じた。
- スートのセットコレクション
- タイルにはトランプのスートが記されているものがある。同じものを複数集めるか3~4種揃えることで得点にできる。
- 鉱山の開発状況
- 個人ボード上に記されたツルハシをタイルで隠せると鉱山のパラメーターを上げることができる。これはラウンド開始時の収入を表すが、一定まで上げていくとゲーム終了時の得点になる。
- 仲間カード(個人目標)に設定された得点
- 様々な得点要素の中でも高得点に結びつきやすいようになっている。またゲーム開始時に選んだ1枚が間違いなくプレイ方針に関係してくる。
プレイログ
個人目標カードは2マスタイルの施設を配置するほど得点が伸びるものを選択。タイル配置ゲームは大きいタイルほど優秀という過去の経験があるため、不安に思いつつのゲームスタート。序盤の方針としてスートの得点を優先しつつ、2マス施設を確保する動きで始めてみた。
ある程度、覚悟していたことだが町の完成が狙いにくい。何とか左下の小さい町は完成させて点数に結びつけられた。ハートのスートを優先的に狙っていたので幾ばくかの得点を確保できたことも安心材料になってくれた。
ゲーム中盤くらいに少し方針変更。個人目標の2マス施設タイルを集めるのではなく、町の完成と施設得点を狙いにいった。鉱山を開発していくと二つ目の個人目標を得ることができる。町と市役所(赤いU字施設)を完成させるほど得点が伸びるものをゲーム中に入手できたが、それが自分のボードの状況にマッチしてくれていた。
ゲーム終盤は詰め作業に集中。キータイルであった赤い市役所タイルを2枚確保して、自分のボードにピッタリと嵌め込み得点化。個人目標と併せて勝利に大きく貢献してくれた。減点要素の蹄鉄はケアしつつ、良い感じにボードを仕上げられた。今回は狙いが競合するプレイヤーがいなかったのも有り難かった。
ゲーム終了時の得点は135点くらいまで伸びて今回は勝たせてもらえた。プレイを終えて上質なタイル配置ゲームを遊ばせてもらえた満足感が得られた。どのタイルを得ることができるかは運に依るがコントロールできる要素もあって、プレイ方針に沿って遊ぶことができるのが快適であった。コンポーネントも素敵でシステムとテーマがマッチしている。個人ボードの裏側を使うとプレイヤー毎の特殊能力が設定されたりするようなので、是非機会があればまた遊んでみたい!
素敵なゲームを遊ばせていただきありがとうございました😊